Windows 7 で SteadyState の代わりに Returnil Virtual System 2010 を使う

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ソフトウェアの動作テストなどに使う PC に Windows 7 Home Premium DSP 版をインストールしたのですが、今まで Vista と XP で利用していた Windows SteadyState が使えません。

困ったなぁ、と思って情報を探していると、Microsoft TechNet のフォーラムの “Will there be SteadyState Support for Windows 7?” というスレに Returnil Virtual System というソフトウェアが紹介されていました。日本語のサイトもあるようでなので、テストも兼ねて早速導入してみました。

Returnil Virtual System とは

Returnil Virtual System 2010 (以下、RVS と略)は、Windows SteadyState と同様に、任意の時点での HDD の状態を保護し、それ以降の HDD への変更を再起動と同時にクリアしてくれるソフトウェアです。複数のエディションが存在し、Returnil Virtual System 2010 Home Lux というエントリー製品であれば 1ライセンス 3,990円から購入できます。同種のソフトに比べて安い!と喜んだのですが、残念ながら年間ライセンスとなっており、毎年費用が発生します。複数年ライセンスを購入すればディスカウントがありますので、購入の際はその辺も考慮に入れる必要がありそうです。 → 有料版の Home Lux は販売終了した模様。無料版の Home Free は現在も公開中。

で、この RVS には試用版が用意されているのですが、更に素晴らしいことに、非営利目的の個人利用に限り無料で利用できる Returnil Virtual System 2010 Home Free (以降、無料版 と略)というエディションが用意されています。まずはこの無料版を使用して、機能が物足りなくなったら Home Lux 版を購入するというのも手です。

Returnil Virtual System の残念な点

この RVS には、残念な点もあります。HDD 状態を復元できる任意の時点は 1つのみ(スナップショットが複数持てない)、また、再起動を跨いでの HDD 状態の復元は不可、ということです。例えば、

  1. あるソフトウェアをテストするのでインストールしたい
  2. そのソフトウェアはインストール後に再起動が必要
  3. 再起動したら変更が削除されてしまう or 変更は削除されないけど、インストール前の状態には戻せない
  4. 残念 ← いまココ

という感じです。まぁでもそれ以外の用途には使えるわけで。また FAQ には

RVS の仮想化機能を使って、プログラムのテストや製品評価を行うことができますか?

現バージョンの RVS 2010 では、インストールの最後にシステムの再起動が必要となるプログラムのテストを実行することはできません。 再起動が不要なプログラムであれば、問題なくテストできます。 今後のバージョンアップ等で再起動後も仮想セッションが引き続き有効となるような機能を追加する予定ですので、ご期待ください。

だそうなので期待しています。

Returnil Virtual System のインストールと設定

ということで、インストールから初期設定までの手順は以下。

まずはインストーラーをダウンロード。日本語サイトのダウンロードページを表示し、【無料版のダウンロードはこちら】 リンクをクリックします。
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無料版のダウンロードページが表示されます。【ご入力いただいたメールアドレスへのメール配信に同意する。】 にチェックを入れ、メールアドレスを入力してから、、【ダウンロード】 ボタンをクリックします。
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先ほど入力したメールアドレス宛に、ダウンロード先リンクを記載した電子メールを送信した旨が表示されます。「Returnil ダウンロード方法について」 というメールが来ていますので、本文中にあるダウンロード先 URL をクリックします。インストーラー(約 30MB)のダウンロードが開始されますので、適当な場所に保存します。ダウンロードが完了したら保存したインストーラーを起動します。
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インストール中の言語選択画面が表示されます。【OK】 ボタンをクリックします。
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インストーラー画面が表示されます。【次へ】 ボタンをクリックします。
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使用許諾書が表示されます。【「使用許諾書」の条項に同意します】 にチェックを入れ、【次へ】 ボタンをクリックします。
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インストール先フォルダの選択画面が表示されます。特に変更する必要もないので、そのまま 【次へ】 ボタンをクリックします。
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インストールの準備完了画面が表示されます。【インストール】 ボタンをクリックします。
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インストールが開始されます。
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インストール完了画面が表示されます。【完了】 ボタンをクリックします。続いて RVS の設定ウィザードが起動します。
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【種類】 の 【無料】 を選択し、【名前】 および 【電子メール】 を入力してから、【次へ】 ボタンをクリックします。
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クイックスキャンを実行するかどうかと、データ収集ポリシーについて選択を促されます。データ収集ポリシーはそのままでもOKだと思います。どうしてもデータ収集されるのがイヤという人は 【悪意のあるアクティビティを収集、送信しない】 を選択してください。選択し終わったら、【次へ】 ボタンをクリックします。
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(補足) データ収集ポリシーで 【悪意のあるアクティビティを収集、送信しない】 を選択した場合は、以下のアラートが表示されます。
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選択されたオプションに従って、初期設定が実行されます。初期設定には数分掛かります。初期設定が完了したら、【次へ】 ボタンをクリックします。
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インストールおよび初期設定完了画面が表示されます。【完了】 ボタンをクリックします。
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再起動を促されますので、【はい】 ボタンをクリックして素直に再起動。
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再起動すると、通知領域に RVS のアイコンが表示されます。クリックしてメニューを表示し、【有効にする】 をクリックします。
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RVS の HDD 状態保護機能(System Safe)を有効にするためのダイアログが表示されます。【OK】 ボタンをクリックします。これで、HDD 状態が保護されます。続いて、オプションを変更します。
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再度、通知領域の RVS のアイコンをクリックして、メニューから 【プログラムを表示】 をクリックします。
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RVS のメインウィンドウが表示されます。 【Windows 起動時に有効にする】 をクリックし、Windows 起動時に自動的に RVS が有効になるようにします。
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ここが分かりづらいところなのですが、

  • 【Windows 起動時に有効にする】 をクリックすると、表示は 【Windows 起動時に無効にする】 になり、Windows 起動時に RVS が有効になる
  • 【Windows 起動時に無効にする】 をクリックしてしまうと、表示は 【Windows 起動時に有効にする】 になり、Windows 起動時に RVS が無効になってしまう

ややこしいので注意が必要です。

続いて右上にある 【環境設定】 をクリックします。

環境設定のウィンドウが表示されます。【ユーザーインターフェイス】 タブでは特に設定する項目はありません。僕の場合は 【デスクトップツールバーを表示する】 のチェックを外し、【トレイアイコンにヒントを表示しない】 にチェックを入れました。
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【管理】 タブでは、【パスワード保護を有効にする】 にチェックを入れます。これが Windows SteadyState と違うところで、管理用のパスワードにより設定変更を制限することができます。
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パスワード設定のためのダイアログが表示されますので、パスワードを入力して 【OK】 ボタンをクリックします。【管理】 タブ画面に戻りますので、【OK】 ボタンをクリックします。以降は設定を変更する場合、パスワードが必要となります。
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RVS のメインウィンドウに戻ります。先ほどの 【環境設定】 などのクリックできる文字列薄いグレーや白で表示され、クリックできなくなります。【System Safe】 などのメインのアイコンもクリックできません。先ほどのパスワードにより制限が掛かっている状態です。ここでパスワード画面右下の 【インターフェイスをロック解除】 をクリックします。
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パスワードを入力するダイアログが表示されますので、設定したパスワードを入力して 【OK】 ボタンをクリックします。
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管理用パスワード設定前と同様、【環境設定】 などがクリックできるようになります。次に、RVS を使う上でのキモになる、HDD 保護と変更保存を切り替えをしてみます。【System Safe】 のアイコンをクリックします。
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System Safe の設定画面が表示されます。
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ここで

  • 【すべての変更を破棄する(推奨)】 を選択 → HDD 保護
  • 【すべての変更を保存する】 を選択 → 変更保存

となります。

通常は 【すべての変更を破棄する(推奨)】 を選択しておき、 Windows Update の適用時やソフトウェアのインストールなど、HDD に変更を加えたい際に 【すべての変更を保存する】 を選択するようにします。変更を加えた後は、再度 【すべての変更を破棄する(推奨)】 を選択するのを忘れずに。

RVS にはこの他にも、System Safe の状態に影響されない仮想ディスクを作成したり、リモートコントロールで管理したりなどの機能があります。まだまだ試していない機能が多いのですが…。とりあえずこの無料版を使って運用してみようと思います。

追記: 2010年 3月 26日

同種のソフトウェアで Data Recovery with Comodo Time Machine というのを発見。SSL証明書で有名な Comodo がフリーで配布している模様。こちらはスナップショットを作成・リストアすることも可能。ただし英語版のみ。近々試してみる予定。 → 公開停止された模様。

追記: 2015年 1月

2015年 1月現在、Windows SteadyState の公開は終了しており、ダウンロードできません。

追記: Windows 8/8.1 への対応と、所感・雑感

残念ながら RVS は Windows 8/8.1 には対応していません。

Windows 8/8.1 で RVS と同様の機能を実現する Reboot Restore というフリーウェアがあります。8.1 への対応は明記されていませんが、Windows 8 であれば ToolWiz Time Machine というフリーウェアも使えそうです。

市販ソフトもいくつかありますが、一般的に小売りされているのは以下のみのようです。

もう今となっては、OS のライセンスを追加で購入して VirtualBox あたりで仮想環境を構築してしまうほうがラクな気がします。でもどうしてもこの手のソフトが必要なこともあるワケで…。本当は、OS に標準でこういう機能が入っていてくれたら良いんですけどね。

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