qpdf2

ザウルスで動作する PDF ビューアーです。オリジナルに対して、日本語関連の不具合など一部を修正したパッケージが提供されています。以下のパッケージを順にインストールします。

青空文庫にある 『若草物語』 を PDF に変換して表示してみました。【View】 メニューの 【Embedded Fonts】 にチェックを入れて、【Fit to width】 を選択し、表示しています。

qpdf2.png

【Edit】 メニューの 【Preferences】 で各種設定を行ないます。僕の場合、

  • 【startup】 を 【dir browser】 に
    ※特定のディレクトリに PDF ファイルを集めてあるので
  • 【open file】 を 【last view】 に
    ※続きから読みたい場合が多いので…でもこのオプションって効いてないような?
  • 【initival view】 の 【render text】 にチェック
    ※常に埋め込みフォントで表示

に設定しています。

図表の多い大きめの PDF を読み込ませない限りは、動作は軽快です。ただ、ショートカット・キーが少ない(ページ・スクロールすらない)のと、[Menu] キーでメニューが表示されない(画面をタップする必要がある)ので、操作性はちょっと…という感じです。僕がよく使うキー操作をまとめておきます。

キー 機能
[Ctrl] + F フルスクリーン表示
[Cancel] フルスクリーン表示からの復帰
数字 + [Enter] 数字で指定したページにジャンプ
.(ドット) 最終ページにジャンプ
[Tab] 先頭ページにジャンプ
[+] 拡大
[-] 縮小
[Ctrl] + D ディレクトリ・ブラウザの表示

(余談)

前述の qpdf2 をパッケージングされたたくぼあきおさん日記の中に、ちょっと気になる記述がありました。

ソースを公開することでforkされても不利益を生じさせないというのはGPLの意図するところ、だと思うのですが…。フォークする自由があるのと同じだけ、派生物について好きなだけその成果を取り込むことができる、はずなのです(それにかかる手間、とかコストはさておき)。OPIEでの活動がベターだとしてもそれ以外のものを否定するのはどうかなーと思うわけです。qpdf2だってOpenEmbeddedではビルドできるように修正したのみ(qkonsoleの成果はembeddedkonsoleにマージされているようですが)だとすれば結果的にはKohn氏が活動しなくなった(?)不利益の方が大きいように見えてしまうんですが。

なるほどなぁ…という感じがしました。僕も不利益の方が大きいように思います…。

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