ザウルスで動作する PDF ビューアーです。オリジナルに対して、日本語関連の不具合など一部を修正したパッケージが提供されています。以下のパッケージを順にインストールします。
- 本体 : zlib_1.2.3-1_arm.ipk
- 本体 : t1lib_5.0.2-1_arm.ipk (@"さるがとんだら")
- 本体 : freetype_2.1.9-1_arm.ipk (@"さるがとんだら")
- 本体 : qpdf2_2.2.1-20050221_arm.ipk (@"さるがとんだら")
- 本体 : qpdf-japanese_20021122_all.ipk (@"zaurus-ja")
青空文庫にある 『若草物語』 を PDF に変換して表示してみました。【View】 メニューの 【Embedded Fonts】 にチェックを入れて、【Fit to width】 を選択し、表示しています。
【Edit】 メニューの 【Preferences】 で各種設定を行ないます。僕の場合、
- 【startup】 を 【dir browser】 に
※特定のディレクトリに PDF ファイルを集めてあるので - 【open file】 を 【last view】 に
※続きから読みたい場合が多いので…でもこのオプションって効いてないような? - 【initival view】 の 【render text】 にチェック
※常に埋め込みフォントで表示
に設定しています。
図表の多い大きめの PDF を読み込ませない限りは、動作は軽快です。ただ、ショートカット・キーが少ない(ページ・スクロールすらない)のと、[Menu] キーでメニューが表示されない(画面をタップする必要がある)ので、操作性はちょっと…という感じです。僕がよく使うキー操作をまとめておきます。
キー | 機能 |
---|---|
[Ctrl] + F | フルスクリーン表示 |
[Cancel] | フルスクリーン表示からの復帰 |
数字 + [Enter] | 数字で指定したページにジャンプ |
.(ドット) | 最終ページにジャンプ |
[Tab] | 先頭ページにジャンプ |
[+] | 拡大 |
[-] | 縮小 |
[Ctrl] + D | ディレクトリ・ブラウザの表示 |
(余談)
前述の qpdf2 をパッケージングされたたくぼあきおさんの日記の中に、ちょっと気になる記述がありました。
ソースを公開することでforkされても不利益を生じさせないというのはGPLの意図するところ、だと思うのですが…。フォークする自由があるのと同じだけ、派生物について好きなだけその成果を取り込むことができる、はずなのです(それにかかる手間、とかコストはさておき)。OPIEでの活動がベターだとしてもそれ以外のものを否定するのはどうかなーと思うわけです。qpdf2だってOpenEmbeddedではビルドできるように修正したのみ(qkonsoleの成果はembeddedkonsoleにマージされているようですが)だとすれば結果的にはKohn氏が活動しなくなった(?)不利益の方が大きいように見えてしまうんですが。
なるほどなぁ…という感じがしました。僕も不利益の方が大きいように思います…。