trac とは、Edgewall Software が提供するプロジェクト管理ツールです。Wiki、subversion リポジトリブラウザ、チケットシステムによる Bug Tracking System を備えています。オープンソースで開発が行われており独自ライセンスにより配布されています。
目次
インストール
apt-get を使ってインストールします。
% sudo apt-get instal trac
Python 関連も一緒にインストールされます。
プロジェクト管理用ユーザーの追加
プロジェクト管理用のユーザー project を追加して、/home/project/ 以下にリポジトリと trac 管理用のデータを保存するように設定します。
% sudo adduser project % sudo vigr
project:x:1001:foo,www-data
foo は普段使っているユーザー、 www-data は apache のユーザーです。trac の読み出し/書き込みが出来るように project グループに所属させます。
ユーザー project でログインし、ディレクトリ作成などを行ないます。trac 用のフォルダもここで作成しておきます。
% su project % cd % umask 0002 % mkdir svn % mkdir trac
作成されたディレクトリのパーミッションが 664 であることを確認します。その後、 .bashrc に umask を 0002 で設定しておきます。
Subversion の設定
ユーザー project でログインしてから以下のコマンドを実行します。
% svnadmin create /home/project/svn/projectname
projectname は任意です。普段使うユーザーでログインしなおしてから、チェックアウトが出来ることを確認しておきます。
% svn checkout file:///home/project/svn/projectname
エラーが表示されるようなら、パーミッションなどをチェックします。
プロジェクトの作成
trac-admin を使って trac の環境設定を行ないます。ユーザー project でログインしてから以下のコマンドを実行します。
% trac-admin /home/project/trac/projectname initenv
“Project Name” は適当に、”Path to repository” には先ほど svnadmin で作成した /home/project/svn/projectname を指定します。 /home/project/trac/projectname/db/trac.db だけ何故かパーミッションが 644 なので 664 に変更しておきます。
Apache の設定
レポジトリ・ブラウザなどの閲覧のために、Apahce の設定を変更します。まず、mod_env を有効にします。
% sudo vi /etc/apache/modules.conf
LoadModule env_module /usr/lib/apache/1.3/mod_env.so
/etc/apache/httpd.conf に以下を追加します。
Alias /trac "/usr/share/trac/htdocs/" ScriptAlias /projectname /usr/share/trac/cgi-bin/trac.cgi <Location "/tractest"> SetEnv TRAC_ENV "/home/project/trac/projectname" </Location>
設定をリロードして、http://colinux/projectname/ にアクセスします。